イーサリアムとは?特徴と将来性について初心者でも分かりやすく解説

イーサリアムは2015年7月に誕生した仮想通貨で時価総額ランキングでは常に第2位に位置する人気の仮想通貨です。技術的にもビットコインとは異なる画期的な機能を持っており「ビットコイン2.0」とも呼ばれています。イーサリアムの代名詞とも言える「スマートコントラクト」は今後広い分野で社会に導入されている技術として注目されています。そんなイーサリアムの基本的な特徴から、どのように社会に導入され、将来的にどれほどの期待がされているのかを解説します。

仮想通貨 イーサリアム【ETH】の基本情報

名称:Eyhereum

通貨単位:ETH

リリース:2015年7月

発行上限枚数:なし(今後上限を決める予定)

マイニングアルゴリズム:POW(プルーフ・オブ・ワーク)今後POS(プルーフ・オブ・ステーク)に変更予定

イーサリアム【ETH】を考案したのは19歳の青年

スマートコントラクトという機能が注目されたイーサリアムは、時価総額ランキングで常に2位を位置する人気の仮想通貨です。そんなイーサリアムという名前は「イーサリアム・プロジェクト」の総称です。仮想通貨の正式名称は「ETH」です。プロジェクト誕生の目的は、偽造や不正が行えないシステム「分散型プラットフォーム」を開発し、「モノの自動化」にかかる費用や時間のコスト削減を可能にすることです。

そんな画期的なイーサリアムを考案したのは19歳の青年です。1994年、ロシアのモスクワで生まれたヴィタリック・ブリテンは小学生の時から数学や経済学の分野で異彩を放ち、既にプログラミングを学ぶ神童でした。その後、ビットコインのブロックチェーンと出会い、5ヶ月間のビットコインとブロックチェーンを知る旅に出ます。2013年、19歳の時にブロックチェーン・プラットフォーム「イーサリアム」を考案します。

ブロックチェーンは改ざんされないことが最大の特徴です。ブロックチェーンを応用した、分散型プラットフォームを元にイーサリアムが開発されました。両者が取り決めた契約内容や取引契約を、改ざん不可能な形で自律的に執行することを可能にする「スマートコントラクト」が誕生しました。

時価総額ランキングで第2位にいるイーサリアムは、2018年4月23日の時点で約6兆7,000億円を超えています。ちなみに2017年6月の時点では約2兆3,500億円を超えており、10ヶ月で約3倍にまで伸びていています。

画期的なシステムスマートコントラクトとは?

イーサリアムといえはスマートコントラクトですが、現在、スマートコントラクトが企業から注目されています。なぜなら、外部からの改ざんや偽造が不可能とされるブロックチェーン技術を応用し、通貨としての取引機能以外にも、契約内容を自動執行することが可能とする機能が「スマートコントラクト」にあるからです。

ブロックチェーンというのは、取引情報が収納されたブロックが、チェーンで繋がりネット上で保管されています。ビットコインは、ブロックチェーン上にBTCを取引した情報だけが保管されていますが、スマートコントラクトは、予め取り決めた定義や条件、成果、報酬支払いなどの契約内容もブロックチェーンに書き込める分散型のプラットフォームとしての機能があります。

スマートコントラクトの大きなメリットとして、ブロックチェーンに契約内容を書き込んでいるので、仲介する機関や手間を大幅にコストカットすることが可能になります。つまり業務の自動化を行うことができ、また過去の履歴はデータで保存されているので、公開することもできるのが最大の特徴です。

分かりやすくした流れとしては、契約条件を①書き込む→②契約成立→③契約執行→④決済。②で契約されると、④まで自動的に実行されるというイメージです。

スマートコントラクトが役立つ分野はかなり多い

契約内容が最初から最後まで自動に行われることで、企業としてはかなりの業務削減あるいはコスト削減になります。企業間の契約はもちろんのこと、不動産関係の登記、行政機関でも社会経済を支えるインフラにまで可能性を秘めています。

イーサリアムが使われているわけではありませんが、りそな銀行が個人向け無担保ローン業務の書類をブロックチェーン上で自動で処理する実証実験を始めたと、2018年3月5日にニュースになりました。スマートコントラクトの導入による業務効率化によりコストは1/10程度まで削減できる予定です。

従来の契約書の保管方法は、契約書をデータ化して外付けハードなどの機器に保存する方法です。またクラウドファイルに保存しておく方法もあります。そういった方法は、スペースは取らないかもしれませんが維持管理コストがかかったり、機器が破損したり、サーバー自体が壊れた場合データを失う欠点があります。

そこでブロックチェーン上でプログラムされていれば、契約が改ざんされないことは技術によって証明されます。またいくつかのサーバーに分散され保管されるのが「分散型プラットフォーム」なので、メインサーバーや機器が壊れてもデータが失われることはありません。また維持管理コストもほとんどかかりません。

ETHの分散型アプリケーションを利用しているサービス

イーサリアムのスマートコイントラクトを活用した様々なサービスは、管理者のいない分散型アプリケーション(DApps)で利用することができます。現在いくつか既にサービスがあります。

・スマホで簡単にDAppsを利用できるサービス「status」

・個人情報確認システム「uPort」

・市場予測アプリ「Gnosis」

・保険プラットフォーム「Etherisc」

・音楽配信サービス「Ujo」

・会社や組織の運営・管理プラットフォーム「Aragon」

など多数あります。

これらのサービスをスマートコントラクトで実行するために、ETHを消費することになるので、DAppsを利用するサービスが今後多くなれば、イーサリアムの需要もさらに伸びて価格も伸びていくでしょう。

イーサリアム共同考案者は価格が3倍になると発言

現在、イーサリアムはスケーラビリティや安全性の問題があり、解決策となる「Plasma Cash」というイーサリアム・ネットワークのアップデートの開発に取り組んでいます。

まだ問題はあるものの、イーサリアムの共同考案者スティーヴン・ニラヨフ氏は1月のCNBCのインタビューで、イーサリアムのプロジェクトの数は約10倍に増え、2018年後半の価格は今よりも2〜3倍になると話しています

参考サイト:https://ethereumworldnews.com/ethereum-price-and-potential-john-mcafee-speaks-out/

イーサリアムの今後の将来性は

 

イーサリアムのスマートコントラクトは多くの企業からも注目され、ビットコインの神と呼ばれたBitcoin.comのCEO、ロジャー・バー氏は「イーサリアムの1日のトランザクションの数は、すでにビットコインをはるかに超えた取引をしている」とも話しています。また時価総額でイーサリアムが2018年中にビットコインを抜くことになる可能性が高い」とも答えています。

イーサリアムの送金時間は約14秒とビットコインよりもはるかに早く、ICOに使われる仮想通貨もイーサリアムが多くなっています。イーサリアムの機能はビットコインにはないだけに、企業からだけでなくユーザーからも期待されています。長期的な視点でイーサリアムを保有しておくのもいいでしょう。

最後にイーサリアムが買える国内のおすすめの取引所一覧です。

ご参考ください!

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

イーサリアムが買える国内のおすすめ取引所

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